野良猫
最近、東京ではめっきり少なくなった野良猫。それでもまだいくらか見かける機会はあります。
私にとって野良猫と接する機会はそんな程度だから、ちゃんと考えてきませんでしたが
よくよく考えると、まだまだ日本全国に沢山の野良猫が存在すると思います。
対して、イギリスには野良猫が居ないらしいです。
国民性的な話ですが、野良猫を見かけると家で飼っちゃうとのことです。
でも、飼うというよりはご飯をあげていて、好きなように出入りさせてあげているのでしょう。
様々な意見はあるかと思いますが、猫側のみの視点からすれば良いことだと素直に頷けます。
さて、日本の野良猫の平均寿命は一説によれば4年~5年と言われています。
思ったより短いというのが第一印象ですが、交通事故や保健所による殺処分等を
考えるとそうなのかもしれません。残酷な話ですが。
野良猫を幸せと言う方もいると思います。好きなように生きているし
何より現代では多様な残飯が捨てられているので食には困らないはずだ、と。
でも、そうでしょうか。
イエネコとして本来人間と過ごすべく生まれた猫達が、道路を通る車に怯え
一部の心無い虐待してくるような人間に追われ、人が通るたびに
警戒をしなくてはならない野良猫が幸せなのでしょうか。
さらに運悪く(良い時もありますが)保健所に拾われてしまい、里親が見つからなかった場合
その猫は・・・私には書くこともできません。
難しい問題です。正論を突き詰めれば「じゃあ自分が飼え」という
押しつけがましい答えになってしまいますし、「そもそも人間が悪い」と嘆いたところで
何の解決にも繋がりません。
せめて「一度迎え入れたら、責任を持って最後まで共にしましょう」と言うことが精一杯です。
その上で、私にできること―
それは今隣にいる『マックス』に全力で愛情を注ぐことなのかな、と思っています。
具体的且つ直接的な解決には繋がりませんが、それでも隣にいる一頭の猫と
大切に過ごすことが私に出来ることだと思いました。
少し感傷的な話で恐縮ですが、いつか『マックス』と街で見かける猫達が
同じような幸せを感じられるようになることを願いつつ・・・。