来客に対して

猫を飼っている方だと多少心配要素としてあるかと思います。それは、「家にお客さんが来る」場合のソマリの対応についてです。では、『マックス』の場合をご紹介します。

まず出てきません(笑)。
ソマリは社交性が高いため、来客に対して関心を示したり寄ってきたりするらしいのですが『マックス』にはそういう好奇心が一切なく、どこかに隠れてしまい全く姿を見せません。「猫、飼ってるんだよね?」とお客さんに訊かれてしまうくらい、全く出てきません。見た目は優雅ですし、美しいので飼い主としてはお客さんに紹介したいと思ってしまいます。そこで、隠れているところに迎えに行くと「シャーッ」と怒ります。強引に抱き寄せると、「いーの!いーの!」ってな具合でジタバタします。本当はそういう時はそっとしておかなければならないのですが…。

リラックスソマリ

ただやっぱり雄だからなのか、最初は嫌そうでも女性の来客の場合はそれほど嫌でも無さそうな…。何度かお客さんに抱かせたことがありますが、やっぱり女性の時の方が比較的おとなしい気がします。動物学的に何かあるんでしょうね(女性の声の高さは猫にはちょうど心地良いとも言いますし…)。また、1回でも抱くと、その人の服はえらいことになります。毛だらけです。なので、お客さんに抱かせる時は必ずコロコロ(毛や誇りを取るあの粘着テープのやつ)をかけることになっても大丈夫か訊かなければなりません。しかしそう考えると、どうやらソマリは来客向きではないようです。

来客に対するソマリ

冒頭でも述べましたが、一般的に“ソマリは社交的”というのは確かに合っているのかもしれません。ただ同時に“神経質”とも言われていますし、『マックス』の場合は“来客に対して神経質”だっただけという気もします。そもそもうちでは来客なんてあまりありませんし、家の滞在時間が誰よりも長い『マックス』にとって、来客は脅威に感じているのかもしません。しかしながら雄だけに、いやいやながらも女性に対して社交性を見せたのかもしれません。

もちろん性格なんて人それぞれですし、猫だって猫種によって決まるものではないはずであって『マックス』は『マックス』の性格だと思います。でもこうして考えてみると、遺伝だけではなく育ってきた環境によって“神経質”のポイントが変わってくるのかもしれませんね。一概にソマリの性格を断言するのは難しそうです。

まぁ、色々なサイトやブログを拝見し“ソマリは社交的”とかの記事を読むと、どうも『マックス』だけ変ってるのかと不安になることもありまして…。ただこれも日本人の悪い癖で、他のソマリと同じような性格だと安心するみたいな帰属集団心理が働いているだけなのでしょう。

では、改めて『マックス』の来客時の行動を通して、来客に対しての性格・性質を(一時的に)結論付けましょう。
「ソマリは社交的だと思われるが、来客に対する対応は個体によってさまざま。一切表に出てこないソマリもいる。その辺は本人の自由なので、無理にお客さんと猫に気を遣わせるようなことはせず、それぞれを察しながら来客をもてなすのが良い。」

はい。これでどうでしょうか?『マックス』さん。