食事について

ソマリの食べもの

我が家の食事

「人間が食せないものを猫にあげてもダメ」というあるカリスマ獣医のモットーに則し、うちでは毎回手作りしています。手作りといっても鶏のむね肉を茹でてあげているだけなのですが…。鶏のむね肉2口分程度をよくほぐしてホワッホワにして上げています。毎回細かく千切る作業が意外と面倒ですけど、『マックス』は飽きずによく食べます。勿論、毛玉を吐き出させるために、たまに猫草も混ぜます。ソマリに限らず、猫で考えたら分かりやすいと思いますがライオンを例にとると、彼らは2、3日に1回狩りをしてひたすら肉を食べてますよね。猫は肉食ですので。だから猫でもソマリでも一緒です。鶏のむね肉ですから低脂質・高タンパクですし、ご飯としては申し分ないかと。ただ、年齢を重ねるにつれてもう少し胃に優しいものも必要かなと考えており、最近はブロッコリー等の緑黄色となる温野菜を混ぜたりもしていました。

その後、結局6歳の誕生日を機に「胃に優しいもの」ということで、カリカリのみとなりました。ロイヤルカナンのpHコントロール(ペーハーコントロール)といいまして、私は通称「カリカリ」と呼んでますが、それもあげています(結石溶解サポートのこれです⇒「ROYAL CANINの食事療法食」)。他の猫はこれがあまり好きではないという方もいらっしゃるようですが、『マックス』はなぜかこれが大好きです。


成猫~5歳までの『マックス』のご飯の詳細に関しましてはこちら ⇒ 我が家のご飯レシピ
水のあげ方に関しましてはこちら ⇒ 水について
目安とする食事量に関しましてはこちら ⇒ 肥満とカロリーについて
人との消化器系比較はこちら ⇒ 消化器系について
栄養素の働きはこちら ⇒ 猫と栄養素について


食事回数は1日2回。だいたい決まって朝6時30分と夜18時30分ですかね。朝は5時30分くらいから「ニャーゴニャーゴ」鳴き出すので寝不足になりますし、結構面倒臭いです。あと飼い主が食事している時は必ずすり寄ってきます。これがまた可愛くて…食事している右側左側、足下、背中とあらゆる角度からすり寄ってきます。でも、玉ねぎの入っている料理や塩分の強いものを間違って食べられても困りますし、一度あげると癖になりますので、こっちも追い返すのに必死です。そういう時は非常に切ない顔で見つめてくるので、愛くるしいですけど飼い主としてはグッとこらえて「ダメ!」と言います。「シャーッ」と怒ってきますがまぁ仕方ないです。

夕飯の時間

ちなみに「うちの猫のキモチがわかる本“知恵袋編”」(学研パブリッシング)より、あげてはいけない食事をちょっとご紹介します。

気をつけて!猫にあげてはいけない食事

魚介類/加工品

アジの干物やサバの塩焼き

これはどちらも塩分が高いのであげないようにしましょう。干物は表面だけでなく、身にも塩分がしみ込んでいますし、製造過程で食品添加物が使用されていることもあります。

カニかま

魚肉練り製品は、糖分、塩分などの味付けのほか、多くの食品添加物が使用されています。

アジのたたき

アジ、イワシ、サバなどの青魚には、マグロやカツオ以上にDHAやEPAなどの不飽和脂肪酸が多く含まれているので大量にあげないでください。

カツオブシ、煮干し

カツオブシや煮干しは、マグネシウムやリンの含有量が多い食品です。猫のおやつとしては定番の食品ですが、与えるのはおすすめできません。特に尿石症の病歴のある猫にはあげないでください。

イカ、タコ、エビ

イカやタコやエビのえさや水中の汚染物質などが消化器官に蓄積され、猫には毒になることもあります。消化に悪い生はもちろん、加熱しても与えるのはやめましょう。

サキイカ

大量の調味料のほか、猫の赤血球を破壊する原因になることが報告されている「プロピレリングリコール」という添加物が使用されていることもあるので、絶対にあげないでください。

肉/加工品

焼き鳥

レバーにはササミの2,800倍ものビタミンAが含まれています。ビタミンAは肝臓に蓄積し、過剰に摂取すると中毒症状を起こします。ほかの部位も、味が付いているものは避けましょう。

鶏のから揚げ、とんかつ

から揚げは、醤油やにんにく、ねぎなどで下味をつけることもあるのであげないでください。とんかつは、外側のころもの部分を外して肉だけならと思っても、事前に塩コショウなどの下味がついています。

ロースハム、ソーセージ

ロースハムは脂肪が多く、高カロリーです。食品添加物も多いので与えない方が良いでしょう。ソーセージは、色や風味をよくする発色剤の亜硝酸ナトリウムをはじめ、食品添加物が多いので、あげないようにしましょう。

鶏の骨

鶏の骨はタテに砕けやすく、とがった骨の破片がのどや消化器官に突き刺さる可能性もあり、とても危険です。骨付き肉は絶対にあげないでください。

シチューの肉

シチューやカレーなどの煮込み料理は、各素材のエキスが溶け込み、肉にもしみ込んでいます。あげないでください。

ハンバーグ

猫がねぎ類を食べると、溶血性貧血を起こすことがあります。ハンバーグには、たまねぎが入っているので、絶対にあげないこと。

乳製品/卵

牛乳

牛乳を飲むと下痢をする猫が多いのであげないほうが安心。飲んでも下痢をしない猫には大さじ1杯くらいを目安に。

スライスチーズ

スライスチーズなどのプロセスチーズは塩分が多いので与えないで。あげるなら塩分の少ないカッテージチーズを大さじ1杯ほどにしましょう。

生クリーム

ひとなめ程度ならば大丈夫ですが、脂肪分が非常に高いのであげすぎないように気を付けて。あげるなら、植物性のホイップではなく、動物性のものを少量だけにしましょう。

コーヒーミルク

多くは植物性脂肪に乳化剤を添加してつくったもの。猫は植物性脂肪を代謝できないので、あげないほうが安心。

野菜/くだもの

にら、長ねぎ、たまねぎ

ねぎ類には「n-プロピルジスルフィド」という成分が含まれていて、猫が摂取すると溶血性貧血を生じ、ひどい時には死に至ることもあります。症状は嘔吐、下痢、発熱など。にらもねぎ類なので絶対にあげないで。

穀類/豆製品

豆腐

カルシウムや脂肪を意外と多く含んでいます。豆腐を固める「にがり」は、塩化マグネシウムなので腎臓疾患や尿石症の猫には特に与えないようにしましょう。

お菓子/嗜好品

チョコレート

テオブロミンという成分で猫が中毒を起こします。重症になると死に至ることも。ココアも同様です。

ビール

アルコール類は吸収が早く、摂取後30~60分で嘔吐、下痢、ふるえなどの症状が現れ、死に至ることも。

コーヒー、お茶

コーヒー、紅茶、緑茶などに含まれるカフェインは、チョコレート同様に猫が中毒を起こすことがあるので与えないで。

ポテトチップス、クッキー、せんべい

ポテトチップスは1枚で5~10kcalも!油で揚げているので脂質も高く、塩分も多めなのであげないで。クッキーはバターや砂糖がたっぷり使われていて、やはり高カロリー。肥満防止のためにもあげるのはNG。塩せんべい1枚に含まれる塩分は0.2gもあり、カロリーも高め。味付けも濃いのであげないでください。

猫が食べたいものを食べさせることはNG

うちは室内飼いなので『マックス』の楽しみは遊ぶことと食べることくらいだと思います。一時、真剣に「『マックス』にとっての幸せは何か」と考え「食べたいものを食べさせること?」とも思ったのですが、命を縮めることにも繋がりかねませんし、身体に支障を来すことで余計に苦しませたりすることになるので、今は「生きてるだけで幸せ」なのかなぁと思うようにしました。どうせ1日15時間くらい寝てますし…(笑)。ここに関しては我々人間も見習うべきかと…。きっと「今が幸せである」と思うことが人生を豊かにし、真の幸せを実感できるんでしょうね。「いつか幸せになりたい」と思ってる段階で、「今が幸せではない」ことの裏付けになってしまいますからね。

話が逸れてしまいましたが、とにかく猫にとって安心できる食事を提供することが飼い主の絶対条件ですね。