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なんだかんだで食欲旺盛

先日色々と感情を吐露させていただきましたが、その後少しだけ情報がございましたので、ご紹介させていただきます。

その前にまず、ターミナルケアを進めていく愛猫とオーナーの間には常に以下のような葛藤(二択)が存在します。

・ 傍にいて撫で続ける方が良いか、放っておいてあげた方が良いか
・ 声をかけ続ける方が良いか、静かにしてあげた方が良いか
・ 涼しい方が良いか、温かい方が良いか
・ 辛い思いをさせてまで薬を投与すべきか、家で楽にさせるべきか

 
相手は物言わぬ猫です。表情にも出ない猫です。犬と違って家に懐く猫です。また、ターミナルケアに慣れるオーナーなんて存在せず…常にその猫相手に今までの共生の中からどっちが良いか推察しなければなりません。

 

ターミナルケア

 

しかも、それが猫にとって良いのか、人間(オーナー)がそうしたいだけなのか、もう訳が分からなくなってしまい、ノイローゼ気味になってしまうオーナーもいるかもしれません。

 

我が家では奥さんにもそんな迷いが生じていました。一応、私の出した答えは「それがたとえ人間側がそうしたいだけであっても、やらずに後悔せず、やれることをやるべきだと思う。明らかに猫が迷惑そうならやめるべき。そして判断する際は、当事者(猫)の目の前で声に出して言える決断であること。」ということでした。

 

話し合いもしながら...な。

 

そして、自宅療養という名の退院をした一週間後、再度病院で検査を受けました。病状は悪化しているものの、癌の進行は鈍化しており、医者もびっくりするくらいでした。

おそらく家で『マックス』の大好物だった鶏ササミのほぐし、ホッケ、何度も湯掻いて塩分を飛ばしたハムやかつお節(かつおには貧血を改善する成分が入っている)をご飯としてあげていたことが、彼の精神面で良かったのかもしれません。実際、『マックス』は3時間おきにご飯をねだり、沢山食べていました。毛艶も良く、病院に行けばいつも他の犬猫オーナーさんの人気者。「あらぁ、すごく上品な猫ちゃんねぇ」「高貴で綺麗な猫ちゃんねぇ」「イケメンねぇ」等とよく声をかけていただきます。当人は病院が大嫌いなので、それどころではありません(笑)。

 

でも、体重は2.6kg。こんなに食べても食べても体重は減っていくんです。頻繁に排泄しているわけでもないのに…。癌って本当に怖いです。鼻先はすっかり黒ずみ、肉球も白みがかってしまっています。本当に本人は至って普通に生活しているんですけどね…。

 

よく食べる

 

そして、その病院で検査を受けた際、医者から提言された選択肢の中で、私たちは大きな決断をしました。

強い抗がん剤を『マックス』に投与するという判断です。

それは、猫に対して最も強い抗がん剤となるもので、猫の個体によっては副作用で亡くなってしまうケースもあるくらいとのことです。その薬の強さからも、(『マックス』の体格だと)体力的にせめて3kgくらいは体重が欲しいところだそうです。それでも医者が提言してくれたのは「見た目と本人が元気そうだから」とのことで、決して抗がん剤投与を勧められたわけではありませんでした。

副作用は、下痢や嘔吐、食欲不振、体力低下等、何でも考えられるらしく、下手に苦しみを与えてしまうより、自宅療養のままにする選択もあるとのことでした。もちろん、癌の病状からも、抗がん剤の効果によって寛解や回復傾向が見られるというものではなく、飽くまで進行を鈍化できる程度の期待値でしかないそうです。

医者からも「薬でボロボロになるくらいなら…」という思いと共に「最終的には長年連れ添ってきたオーナーさんの想いであり、病院側で選択肢を偏らせることは出来ない」ことも伝えられました。

 

それでも私たちは強い抗がん剤を『マックス』に投与する判断をしました。正確には病院へは奥さんが行っており(私は別件で外出していたため)、奥さんが判断しました。ただ私も奥さんから電話を受けた際、それに賛成しました。

「きっと『マックス』なら大丈夫。ケロッとした顔をし続けてくれる。抗がん剤投与後にすぐ家に帰れるなら大丈夫。家にさえいれば『マックス』は大丈夫。」

私たちにはこういう思いのほうが強かったからです。

そして、抗がん剤投与後、すぐに『マックス』を自宅に連れて帰り、注意深く…注意深く様子を見ました。

 

薬投与後すぐ

 

抗がん剤投与の当日、2日後、3日後…そして今日に至る5日後、全く変化なくケロッとしているではありませんか(笑)。相変わらず食欲は旺盛で、2日後に下痢気味の小さなうんちを2回したくらいで、後は抗がん剤投与前と一切様子は変わりませんでした。『マックス』は耐えたのです。耐えたというか…びくともしなかったというか…(笑)。

 

さすが『マックス』!!

 

本人は「酷い目に遭いました」的な顔をしてはいるものの、とにかく体調的には良好で今に至っています。

 

仏頂面

 

その後、つい先日、遠方に住む猫折れマンチカンさんから御守が送られてきました。「赤猫を祀る神社」からの御守だそうです。

猫折れマンチカンさんに対する深い感激と感謝の気持ち、また『マックス』への想いが色々複雑に絡み合い、私は御守を受け取った途端、その場で泣き崩れてしまいました。溢れ出る感情を制御できず、ただただ嗚咽混じりに泣き続けました。長年連れ添って、初めて『マックス』の前で大声で泣いてしまいました。

あの時のことは自分自身、今でもなぜあそこまで泣き崩れたか分かりません。分かりませんが、とにかく猫折れマンチカンさんには感謝しています。本当にありがとうございました。言葉に出来ないほどの感謝でいっぱいです。

 

御守

 

次にこのサイトでご報告できるのが、良い話なのかそうでないのか分かりませんが、引き続き何があればここでご報告していきたいと思います。

『マックス』の病状について口に出してしまうと涙が止まらなくなってしまうので、こうして記事を書くことで共有させていただくと共に、猫オーナーの皆さまへの情報として少しでもお役立ちできればと考えています。

 

『マックス』、明るく過ごしきろうな。