血統書について

血統書

血統書とは

ここでは猫の血統書における一般的な説明をご紹介します。「アビシニアン&ソマリの飼い方」(誠文堂新光社)に分かりやすく記載されていましたのでそこから一部抜粋、書き換えをしてご紹介します。


血統書とは猫の出生を証明した戸籍謄本です。1800年代の終わり頃、動物の品種作出に優れているイギリスで、猫協会の設立と同時に、猫の品種認定を目的として、その登録が始まりました。


人間の知識と努力で作出された血統猫は、常にブリーダーによって管理され、スタンダードを目指さなければ、品種としての特徴は1代にして失われます。血統書には、両親を始め、先祖代々の血統が記されて、またキャットショーで得たチャンピオンなどのタイトルを記入することにより、その優秀さを証明します。その内容を充分に検討して、上手に利用することがソマリ繁殖の決め手になるようです。

血統書の内容

日本の国内クラブでは、それぞれが独自の血統書を発行しますが、その内容はだいたい似たようなものになります。両親、祖父母、曽祖父母の3代に亘る祖先14頭の系図が記されて登録された猫の名前、品種名、生年月日、毛色、目色、登録番号、登録年月日、譲渡年月日、繁殖者、所有者がローマ字によって記載されています。オリジナルなデザインによる国内血統書は、発行クラブ名と略式名、クラブ代表者名と血統登録責任者名を署名捺印して、それを認定します。チャンピオンとかのタイトル保持の猫は朱書きされています。

CFAでは、繁殖者の申請によって、出産証明書と一胎児の予備登録書が子猫の頭数分だけ発行されます。次に、血統書の必要な猫は、猫の名前とか所有者名などの事項を記入して申請すると、血統登録書が発行されます。これは非常に簡略化されて、系図は両親の名前だけでコンピュータ処理します。一般的には、ブリーダーによって3代祖から8代祖くらいの血統系図が添付されています。希望者には3代祖の記載された公認血統書が発行されます。いずれにしても血統書に対する責任は繁殖家にあるわけで、各クラブは、それをチェックして登録台帳で記録保持をするものです。

血統書の見かた

キャットクラブ

血統書を発行するクラブの正式名称、その下に公認血統書であることが印刷。

猫名

繁殖家の名字であるキャッテリーネームと猫の名前です。

登録ナンバー

各クラブの登録台帳にファイルされており、CFAでは猫種毛色ナンバーの後に登録順の番号が記載されています。血統猫にとって非常に重要なものです。

品種名

公認された猫種、SOMALIと記載されます。

カラー、性別、生年月日、ブリーダー名、オーナー、登録責任者

これはご説明不要かと思いますので省略します。

系図

両親、祖父母、曽祖父母の順で名前と登録番号、毛色が左から記されています。タイトルを保持している場合は猫名の前に、CFAでは、チャンピオン(CH)、グランドチャンピオン(GC)、ナショナルウィナー年間入賞(NW)、プレミア(PR)、グランドプレミア(GP)の略号が記入されます。

いかがでしたでしょうか?これ以上はブリーダーさん向けのマニアックな話になりますので、一般的な愛猫家にはこれくらいで…。いずれにしても、キャッテリーからソマリを譲渡してもらう場合は「一緒に登録ナンバー付きの血統書も頂きたい」旨をお伝えした方が良いと思います。血統書の発行には若干プラスでお金がかかると思いますので忘れずに。もちろん、CFAかTICAの血統書じゃないと公式とは認可されませんのでお気をつけください。