肉球って?
肉球(蹠球)の役割
肉球は正式には蹠球(しょきゅう)と呼び、足の保護をするためのクッションの役割を果たしているそうです。あとは音を立てずに歩けたり、歩く時の滑り止めの役割もあります。ソマリだけに特別なことはありませんが、人間の足の裏と一緒で、生活環境によって肉球が固くなったり柔らかくなったりしてくるそうです。
『マックス』は室内飼いなので肉球は柔らかくスベスベですが、外にばかりいる猫の場合はやはりその分硬くなっていくようです。あと、肉球のまわりにはエクリン腺という汗腺があり、肉球の間から汗をかくので緊張して静かに歩く時は、汗をかいてそれが滑り止めにもなります。まぁ一石二鳥とでもいいましょうか…便利です。エクリン腺といえば、人間にも猫にもアポクリン腺というものがあり、人間の場合はこれが体臭の原因になったりしますが、猫にはこれが全身にあるにも関わらず、匂いはほとんどしません。猫のアポクリン腺は身体中にありますが、特に顔や耳の後ろ、尻尾の付け根に多くあります。よくどこかに耳の後ろをこすっているのは自分のマーキングをしているようなものですね。あ…話が逸れましたのでこの辺にしておきます。
さて、肉球と一言で言ってもそれぞれ細かく名前があります。
蹠球の各名称
前足の場合
掌球(しょうきゅう)
手のひらにあたる大きな真ん中のところ
指球(しきゅう)
掌球の外側にある指にあたる4つの部分
手根球(しゅこんきゅう)
上の方に離れて1つある部分
後ろ足の場合
足底球(そくていきゅう)
足裏にあたる大きな肉球部分
趾球(しきゅう)
足底球の外側の指にあたる4つの部分
色々名称があるものです。
前足の肉球
後ろ足の肉球
『マックス』の場合、毛が伸びすぎてしまい肉球を毛が覆ってしまって…ほとんど肉球の役割を果たしていません。肉球のまわりの余計な毛は切るようにしているのですが、伸びるのが早くて早くて…。床の上とかをたまに滑っているのを見かけます。毛を伸ばしっ放しにすることにより、指の間をよく噛む癖がある場合は病気の可能性もありますので、お気をつけください。 詳しくは「指の間を噛む」をご覧ください。
追いかけっこをしていても、走った最後に滑って楽しんでいる様子です。子どもの頃であれば股関節とかにあまり良くなさそうですが、大人になってから毛が伸びて、しかも本人も楽しそうなのでまぁいいか、と…。結構それでも頻繁に毛を切っているんですけどね。この悩みはソマリならではかもしれません。
ちなみに肉球が良い匂いという方もいらっしゃいますが、エクリン腺があることからも基本は猫の汗の臭いです。それも微かな匂いです。食事内容によっても変わると思いますが、良い匂いがするかどうかは是非実際に嗅いでみてください。