尻尾の感情表現

尻尾の感情

尻尾の動きと感情

さて、ここでは「こんな尻尾の動きはどういう時?」という疑問にお答えすべく猫(ソマリ)の尻尾の動きがどういう気持ちか、ご紹介したいと思います。尻尾を振っているのは、意外とネガティブ要素の方が強いんですよね…。

怒っている尻尾を山型にする時は怒っています。尻尾を持ち上げるようにビクッとした後の攻撃的な感情にある状態です。露骨に怒っている状態ですので、へたに手を出さないほうが良いと思います。

威嚇尻尾を膨らませている時は威嚇しています。驚いたり、恐怖を感じた後に強気な姿勢を見せるための動きで全身の毛を逆立てることもあります。神経質な猫にありがちな行動です。元々おっとりしたタイプの猫にはあまり見受けられない動きだとおもいます。

闘争心立ちながら尻尾をブンブンと左右に振る時は、闘争心がみなぎっている時です。リズムカルに左右に振りながら喧嘩をしはじめたり、襲いかかってきたりします。人間でいえば、アドレナリンが出まくっている状態ですかね。

不機嫌座りながら、左右にバタバタと尻尾を振っている時はイラついている時です。不機嫌だったり、怒ったりしています。こういう時に抱き上げたり撫でたりすると、「構われる=イラつく」という感情に結びついてしまうので、放っておきましょう。

落ち着かない尻尾を小さく振っている時は落ち着いていません。尻尾の大きな振り幅は感情の振り幅に似ています。人間が貧乏揺すりをしたり、テーブルをトントン叩いたりしている行動と同じ印象です。不安なこともあるかもしれないので、落ち着く環境を整えてあげると良いと思います。

落ち込む尻尾を落として歩いていたり、ダランとしている時は凹んでいる時です。ご飯にありつけなかったり、無視されたり、叱られた後に見られます。他に、粗相をしたり悪いことをしたという意識があった場合にも表れたりします。

迷う座りながら縦に尻尾を振っている時は、次の行動について考えている時です。我が家では、キャットタワーの前でこういう態度をとったりしています。きっと、キャットタワーに上ろうか、ソファのほうに行こうか寝室に行こうか迷っているんだと思われます。

返事横になっている時に名前を呼ぶと、返事の代わりに尻尾を軽く動かすと思います。これは、返事をするのが面倒臭いけど、機嫌も悪くない時に見せる仕草です。「はいはい」程度の返事をしているんだな、くらいの解釈で宜しいと思います。

興味立ちながら下がり気味の尻尾を大きく振っている時は、興味津々に近づいたり好奇心が全開の時です。興奮しながらもワクワクとドキドキを抑えられない印象です。でも、その先に脅威を感じると強く怒りだします。

ワクワク尻尾をウネウネさせている時や小刻みに震えている時は、嬉しくてモジモジしている時です。ご飯をもらう直前や、撫でてもらっている時など、嬉しい時に我慢できず尻尾に表れる印象です。良い意味で武者震いするような印象です。

リラックス横になりながら、尻尾を大きくゆっくり揺らしている時は機嫌の良い時です。リラックスして、安心している状態ですので、そういう時にそっと撫でてあげたり構ってあげたりすると、よりご機嫌な環境を作ることができます。

嬉しい立ちながら、尻尾をピンと立てている時は嬉しい時、甘えている時です。ご飯が欲しい時や遊んでもらいたい時に、尻尾を立てながら身体をこすってくることも多いと思います。また、尻尾の先の方を若干前倒しするのは挨拶をしている時です。

 

ざっと以上でしょうか。あとは、尻尾を身体に丸めこむ時は小さくなって萎縮している時だったりします。自分を小さく見せることで、「取るに足らないから襲わないで」という表現をしています。

さて、ここではソマリのシルエット絵で表現することで、より分かりやすくご紹介していますが是非、皆様も愛猫の仕草や行動を見て確認してみてください。覚えておけば、猫との付き合いやコミュニケーションがより円滑になると思いますよ。

何を考えているか